書かない手続きは実現するのか|「書かない窓口」とはどんな仕組み?やさしく整理【第2部】

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書かない手続きは実現するのか
「書かない窓口」とはどんな仕組み?やさしく整理【第2部】

第1部では、市役所の手続きで感じやすい「書く手間」について整理しました。
第2部では、全国で少しずつ広がっている「書かない窓口」が、どのような仕組みなのかをやさしく見ていきます。

📌この記事の3つのポイント

「書かない窓口」は“まったく書かない”という意味ではない
自治体ごとに仕組みは少しずつ違う
共通しているのは「同じことを何度も書かなくていい仕組み」

「書かない窓口」とはどんな仕組み?

「書かない窓口」と聞くと、何も書かなくていい仕組みを想像するかもしれません。
ただ実際には、できるだけ書かなくてよい形にするという考え方に近いものです。

たとえば、必要な情報を口頭で伝えると職員が申請書を作成したり、 事前に入力した内容を窓口で活用したり、 一度確認した情報を複数の手続きで使えるようにしたりする仕組みです。

基本イメージすると分かりやすいポイント
従来の窓口 書類ごとに氏名・住所・生年月日などを何度も書く
書かない窓口 一度伝えた・入力した情報を活用し、書く回数を減らす
目指していること 手続きの正確さを保ちながら、利用者の負担を軽くすること

つまり、「完全にゼロ」ではなくても、 同じことを何度も書かなくてすむ仕組みを目指しているのが特徴です。

自治体によってやり方は少しずつ違う

「書かない窓口」は全国で広がり始めていますが、 実際のやり方は自治体ごとに少しずつ異なります。

大きく分けると、いくつかのパターンがあります。

📝 パターン①:職員が聞き取りして入力する

来庁した方が必要事項を伝えると、 職員がその場でシステムに入力し、申請書を作成する形です。

特徴
  • 書く負担が少ない
  • 書類の書き方に不安がある方にも使いやすい
  • 高齢の方にもなじみやすい形になりやすい

📱 パターン②:事前にスマホなどで入力する

自宅や外出先から、スマホやパソコンで必要な情報を入力しておき、 その内容を窓口で活用する仕組みです。

特徴
  • 窓口での時間を短縮しやすい
  • 待ち時間や手続きの見通しが立てやすい
  • 忙しい方でも事前に準備しやすい

🖨️ パターン③:申請書が自動で作成される

入力された情報や本人確認情報をもとに、 必要な申請書が自動で作成され、 利用者は内容確認と署名をするだけという形です。

特徴
  • 記入ミスを防ぎやすい
  • 複数の手続きをまとめやすい
  • 書類作成の手間を大きく減らせる可能性がある

共通しているのは「同じことを何度も書かない」こと

やり方は違っていても、どの自治体にも共通しているのは、 「同じ情報を何度も書かなくていいようにする」という考え方です。

これまでの窓口では、住所・氏名・生年月日などを、 書類ごとに繰り返し記入することが多くありました。

それを、 一度入力・確認した情報を使い回す ことで、手続き全体をより分かりやすく、進めやすくしようとしています。

共通点どの方式でも大切にされていること
重複記入の削減 同じ内容を何度も書く負担を減らす
手続きの分かりやすさ 利用者が迷いにくい流れに近づける
窓口の負担軽減 市民・職員の双方にとって進めやすい形を目指す

すぐに全部が変わるわけではない

ここは大切なポイントですが、 「書かない窓口」は、すべての手続きが一気に変わる仕組みではありません。

現時点で考えておきたいこと
  • 対象となる手続きが限られている場合がある
  • 紙の書類が残る場面もある
  • 自治体ごとに段階的に導入されることが多い

つまり、「すべてが今すぐ変わる」というよりも、 負担の大きいところから少しずつ変わっていく 仕組みと考えるとイメージしやすいかもしれません。

▶ 松山かなの感想:
「全部一気に変わる」よりも、まずは負担の大きい部分から少しずつ改善されていくことが、現実的で使いやすい形なのかなと感じます。
暮らしにとって大事なのは、大きな変化の派手さよりも、実際に使うときの分かりやすさかもしれません。

まとめ

「書かない窓口」は、完全に何も書かなくてよい仕組みというよりも、 できるだけ書く手間を減らすための工夫です。

自治体ごとに方法は異なりますが、 職員が入力する、事前入力を活用する、申請書を自動作成するなど、 さまざまな形で取り組みが進んでいます。

要点第2部のまとめ
意味 「まったく書かない」ではなく、できるだけ書く手間を減らす仕組み
主な形 職員入力、事前入力、申請書自動作成など
共通点 同じ情報を何度も書かなくてよい形を目指している
導入の特徴 すべて一気ではなく、段階的に広がることが多い

第3部では、 こうした仕組みによって、私たちの暮らしがどう変わるのかを、 子育て世代や高齢の方の視点から整理していきます。

※本記事は、「書かない窓口」の仕組みについて、全国の事例をもとに市民向けに分かりやすく整理したものです。

松山かな(看護師/すずこれ編集長)
この記事を書いた人
松山かな
看護師/すずこれ編集長

三重県鈴鹿市在住。
看護師として働くかたわら、地域メディア「すずこれ」を運営。
鈴鹿の暮らし・子育て・医療・まちづくりを生活者目線で発信しています。

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