【第2部】三重県の食育計画は何をしてきた?|第4次の振り返りと第5次(中間案)のポイント

【第2部】三重県の食育計画は、これまで何をしてきた?|第4次の振り返りと第5次(中間案)のポイント
🍚 すずこれ|食育シリーズ・第2部

三重県の食育計画は、これまで何をしてきた?

― 第4次計画の振り返りと、第5次計画(中間案)のポイント ―

📌この記事の3つのポイント
  • 第4次三重県食育推進計画で「できたこと」と「残った課題」が見えてきた
  • 第5次計画(中間案)は、対象を「子どもから大人まで」に広げている
  • 食育が「健康」だけでなく「地域・環境・防災」と結びつけて整理されている

はじめに

前回の第1部では、日本・三重県・鈴鹿市の食育の現状を整理しました。

今回はその続きとして、三重県がこれまでどんな食育に取り組んできたのか、そしてこれから何を目指そうとしているのかを、県の計画をもとに見ていきたいと思います。

第4次三重県食育推進計画(令和3〜7年度)を振り返る

三重県では、令和3年度から「第4次三重県食育推進計画」に基づいて食育を進めてきました。

この計画では、家庭・学校・地域・行政が連携しながら、県民の健やかな食生活を支えることが目標とされていました。

補足:第4次計画の評価(成果と課題)は、第5次計画(中間案)内で整理されています。

第4次計画で見えてきた「成果」

まず、前向きな成果から整理します。

🔹 計画づくり・体制面の進展

  • 県内市町での食育計画の策定が進んだ
  • 行政・関係団体の連携体制が整ってきた

🔹 食品ロス削減の取り組み

  • 食品ロスに対する認知や啓発の機会が増えた
  • 家庭系食品ロスは削減が進んだ一方、事業系では課題も残った
▶ 松山かなの感想:

「食育」という言葉自体が、以前より身近になったと感じる場面は増えました。

一方で残った「課題」

第4次計画の評価では、いくつかの課題もはっきりしています。

🔹 子ども・若者の食習慣

  • 朝食を毎日食べている子どもの割合が低下
  • 主食・主菜・副菜を組み合わせた食事の実践など、食習慣に関する指標が悪化

🔹 学校給食と地産地消

  • 学校給食における地場産物の使用割合が伸び悩み(価格高騰や供給面の課題も)

🔹 働く世代へのアプローチ

  • 仕事や家事で忙しい世代に、食育の情報や支援が届きにくい
  • 「わかっているけど続かない」状況が起きやすい
▶ 松山かなの感想:

「大切だと分かっていても、続けられない」。そんな現実が、数字として表れているように感じました。

第5次三重県食育推進計画(中間案)の全体像

こうした振り返りを踏まえて、現在示されているのが「第5次三重県食育推進計画(中間案)」です。

計画期間は令和8年度〜令和12年度。これまでの取組を活かしつつ、暮らしや働き方の変化に合わせた食育へ、方向性が整理されています。

第5次計画(中間案)の基本理念

第5次計画では、次の理念が掲げられています。

基本理念:「みえの食を通じて健全な心身と豊かな人間性を育む」

「食べること」を、栄養や健康だけでなく、共食や会話、地域のつながりも含めた暮らし全体として捉え直している点が特徴です。

3つの基本方針(中間案)

① ライフステージに合わせた食育の推進

  • 乳幼児期から高齢期まで、切れ目のない食育
  • 子どもだけでなく、若者・働く世代(大人の食育)も対象に

② 持続可能な食を支える食育の推進

  • 地産地消の推進
  • 食品ロス削減
  • エシカル消費や生産現場への理解促進

③ 多様な主体との協働による食育の推進

  • 学校・地域・企業・事業者など、多様な主体との連携
  • 市町の食育推進計画の策定支援(県内全域での体制づくり)
▶ 松山かなの感想:

「誰かに任せる食育」ではなく、「みんなで支える食育」へ視点が広がっていると感じました。

生活者目線で注目したいポイント

第5次計画(中間案)を読んで、特に印象に残った点をまとめます。

  • 大人世代の食生活(職場を含む)が明確に位置づけられた
  • 食育が地産地消・食品ロスなど「持続可能性」とセットで整理されている
  • 災害時の食の備え(ローリングストック等)も、食育として扱われている
▶ 松山かなの感想:

食育が、「健康」+「地域」+「環境」+「防災」へと広がってきているのが、今回の計画の大きな特徴だと思います。

※上記は「第5次三重県食育推進計画(中間案)」の基本理念・基本方針・施策の整理に基づきます。

第2部のまとめ

第4次計画で見えたのは、取り組みは進んだ一方で、暮らしの変化に追いついていない部分があるという現実でした。

それを受けて第5次計画(中間案)では、対象を広げ、視点を広げ、連携を強める方向性が示されています。

松山かな(看護師/すずこれ編集長)
※本記事は、県の計画資料の内容を参考に、生活者目線で整理したものです。

参考資料:第5次三重県食育推進計画(中間案)

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