150年の学び舎に、ありがとう— 合川・天名・郡山小学校と、天栄小学校へつながる物語 —

150年の学び舎に、ありがとう
— 合川・天名・郡山小学校と、天栄小学校へつながる物語 —

📌この記事の3つのポイント

  • 鈴鹿市立3小学校の閉校と、記念行事の内容をわかりやすく整理
  • 学校ごとに異なる「成り立ち」と、地域との関わり
  • 閉校の先に始まる、新しい「天栄小学校」という未来

春は、出会いと別れの季節。
鈴鹿市でも、ひとつの大きな節目を迎えようとしています。

合川小学校・天名小学校・郡山小学校
この3校が、令和8年(2026年)3月末をもって閉校し、4月からは新たに 「鈴鹿市立 天栄(てんえい)小学校」として歩み始めます。

校舎がなくなる、という話ではありません。
そこにあった声、時間、記憶、そして地域の歴史が、次の形へと引き継がれていく——そんな転換点です。

それぞれの学校で行われる「最後の時間」

今回の閉校にあわせ、3校では記念式典や行事が予定されています。
内容を見ると、どの学校も「その学校らしさ」が丁寧に詰め込まれています。

◆ 天名小学校

  • 記念式典:2月16日(月)10:00〜
  • 記念行事:3月25日(水)13:00〜
  • 会場:天名小学校 体育館
  • 内容(例):思い出展示/吹奏楽部演奏/合同合唱/記念スライド上映/天名知識クイズ/最後の給食(児童対象)/黒板アート/校内ツアー など

※内容や実施範囲は当日の運営により変更となる場合があります。

◆ 合川小学校

  • 記念式典:2月28日(土)8:45〜
  • 記念行事:2月28日(土)9:15〜
  • 会場:合川小学校 体育館
  • 内容(例):スライドショー/児童発表「わたしたちの町合川」/夢窓音頭/太鼓演奏/吹奏楽部演奏/ピアノ演奏/昔の写真展示 など

※内容や実施範囲は当日の運営により変更となる場合があります。

◆ 郡山小学校

  • 記念式典:2月22日(日)9:00〜
  • 記念行事:2月22日(日)10:30〜
  • 会場:郡山小学校 体育館
  • 内容(例):マルシェ/縁日/ミニステージ/メッセージボード/クイズラリー/キッチンカー/ビンゴ大会/児童作品展示 など

※内容や実施範囲は当日の運営により変更となる場合があります。

なぜ閉校するのか —— 学校再編という選択

今回の閉校は、鈴鹿市が進める学校再編計画に基づくものです。
少子化により、1校あたりの児童数が減少するなかで、より適切な集団規模の中で 子どもたちが刺激し合い、多様な経験を積める教育環境を整えることが目的とされています。

3校は統合され、令和8年(2026年)4月に「鈴鹿市立 天栄(てんえい)小学校」が開校予定です。

  • 新校名:鈴鹿市立 天栄小学校(公募から選定)
  • 設置場所:現在の郡山小学校の校舎・敷地を使用してスタート

また、閉校後の合川小学校・天名小学校の跡地については、宿泊施設、飲食・芸術の複合施設、 私立の特別支援学校など、複数の活用案が検討されています。

それぞれの学校が歩んだ時間

3校はどれも「地域の学校」ですが、歩んできた歴史の形は少しずつ違います。
合川・天名は明治期に源流をもち郡山は平成に入って新しい学校として開校しました。
その違いも含めて、天栄小学校へつながる“ひとつの物語”のように感じられます。

合川(あいかわ)小学校

合川小学校は、明治8年(1875年)11月、三宅村・徳居村・長法寺村連合の三宅学校として創立しました。
明治22年、町村制の実施により三宅村・徳居村・長法寺村が合併して合川村となり、
同年8月には合川尋常小学校へ改称。9月には徳居に分教場が置かれ、義務教育としての形も整っていきます。

その後も校舎の新築・改築、体育館やプール整備などを重ね、昭和・平成・令和と時代に合わせて環境を整備。
近年は、ICT整備や防災設備の充実に加え、鈴鹿型コミュニティスクールの開始、小規模特認校の指定、放課後児童クラブの開設など、
“地域とともにある学校”としての取り組みも積み重ねてきました。

天名(あまな)小学校

天名小学校の始まりは、明治9年(1876年)。前身は御薗(みその)学校です。
真蔵寺(山城)をはじめ、庵寺(林)・誓覚寺(林)・近縁寺(松葉)など、寺院に設置されながら学びを続け、
明治41年に現在地を購入して建築、明治43年に現在地へ移転しました。

昭和29年の町村合併により、鈴鹿市立天名小学校となります。
本館校舎(昭和41年)、体育館(昭和56年)、特別教室棟(平成2年)など、学びの環境も整えられてきました。

そして平成23年、学校運営協議会を設置しコミュニティ・スクールへ。令和3年には一人一台端末の配備も進みました。
学校紹介に掲げられている教育目標は、「自ら豊かな未来を拓くこどもの育成」
地域の力とともに、子どもたちの未来を支えてきた学校です。

郡山(こおりやま)小学校

郡山小学校は、オープンスペースをもつ特徴ある学校として、平成3年(1991年)に開校しました。
平成2年の起工式を経て、開校式・校旗授与式が行われ、校舎づくりとともに学校の歴史が始まりました。

モダンな設計の校舎は教育施設としても評価され、学校優良施設 文部大臣奨励賞(平成4年)や、中部建築賞(平成5年)を受賞。
早い時期からインターネット環境整備やホームページ開設も行われ、時代に合わせた学びの姿が積み重ねられてきました。

国際交流(姉妹校提携)や、特別支援学級の設置、学校運営協議会の設置など、取り組みも多彩。
地域の中で親しまれ、シンボル的な存在としての役割も担っている学校です。
統合後もこの場所は、新しい天栄小学校として、地域教育の拠点であり続けます。

おわりに —— 松山加奈のひとこと

正直に言うと、「閉校」という言葉には、どうしても寂しさが残ります。
でも、調べていくうちに感じたのは、これは終わりではなく、受け渡しなのだということでした。

合川と天名は、明治から続く長い時間の重みがある。
郡山は、平成の新しい学びの形をまとった学校として、地域のシンボルになってきた。
それぞれ違う歩みだからこそ、合わさったときに生まれるものもある気がします。

それぞれの場所で育った記憶が、ひとつの未来につながっていく。
その過程を、地域の一員として、静かに見守っていきたいです。

松山加奈(看護師/すずこれ編集長)

※本記事は、ご提示いただいたチラシ情報および調査メモをもとに整理しています。最新の案内は各校・関係機関の発表をご確認ください。

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