赤ちゃん食堂バンビ第3部:地域で子育てを支えるということ—— ボランティア・つながり・未来への展望

第3部:地域で子育てを支えるということ —— ボランティア・つながり・未来への展望

第3部:地域で子育てを支えるということ —— ボランティア・つながり・未来への展望

📌 この記事の3つのポイント
  • 赤ちゃん食堂バンビを支える“地域の力”の大きさ
  • 正福寺さん・ボランティアさん・地元事業者との自然な協働
  • 佐竹さんが描く「これからの居場所づくり」の姿

はじめに

子育ては家庭だけで抱えるものではなく、地域の人たちとのつながりの中で守られていくものだと、赤ちゃん食堂バンビの準備やエピソードを伺いながら強く感じました。

助産師である佐竹さんひとりの取り組みのように見えて、その裏には多くの人の温かな想いがありました。

1. ボランティアさんが“数時間で満席”になる理由

バンビの募集を始めてすぐ、抱っこボランティアの枠はなんと数時間で埋まってしまったそうです。

応募してくれた多くの方は、

「自分も子育てで助けられたから、今度は誰かを助けたい」
「赤ちゃんを抱っこしたい」

という、まっすぐな気持ちの持ち主。

年齢は40代が中心で、自分の子どもが少し手を離れ、また赤ちゃんと関わりたいという自然な循環が生まれているようでした。

「赤ちゃんに触れる機会がほとんどない時代だからこそ、こういう場が嬉しい」と話す方も。

地域の中に、“やさしさの予備軍”がこんなにもいると知ると、なんだか心があたたかくなります。

2. 正福寺さんとのご縁は“偶然”から

今回の開催場所である正福寺さんとのつながりは、なんと偶然の出会いから生まれたもの。

佐竹さんが友人に「こんな活動がしたい」と話していたところ、

「ちょうど今日、お寺の方が来るよ」とつないでくれたのだそうです。

その場で想いを伝えると、

「うちはお寺やけど、それでよければ」

と快く場所を提供してくださったとのこと。

お寺は地域の“集いの場”として昔から重要な役割を持っています。

静かで安全で、子どもも大人も安心して来られる空気がある——その意味でも、赤ちゃん食堂にはぴったりの場所だと感じました。

3. 地域事業者との協働

地域のパン屋さんが、赤ちゃん食堂に参加したママと赤ちゃんにパンの引換カード(1年間分)を提供してくれるという話も印象的でした。

地元野菜の提供や、イベント情報の共有など、

「自分たちにできる形で応援したい」と手を挙げてくださる方が次々と現れたそうです。

SNSでの小さな発信に、すぐ反応し、力を貸してくれる地域の方々。

鈴鹿という町が持つ“温度”のようなものを感じました。

4. ネットワークはすでに広がり始めている

バンビの準備を進める中で、子ども食堂ネットワーク、地域の子育て団体、医療・福祉関係者など、たくさんの方が「手伝えることがあったら言ってね」と声をかけてくれたと言います。

すずっ子食堂さん

いさやまわいわいハウスさん

赤ちゃんカフェを運営する団体

子育て支援者の個人・団体

このようなつながりが自然と広がり、情報交換や協力体制が生まれています。

「鈴鹿は子ども食堂のネットワークがしっかりしていて、相談するとすぐに返ってくる」と佐竹さん。

まさに“地域で子育てをする基盤”が育っていると感じました。

5. 補助金・助成金の活用と「継続する覚悟」

現在バンビは、補助金なしで始まった取り組みです。

材料代は参加費1000円でぎりぎり成り立つ程度。

それでも佐竹さんは、今後の継続のために助成金申請を視野に入れつつ、「まずは続けていくこと」を大切にしていきたいと話していました。

地域で支える取り組みだからこそ、背伸びしすぎず、できる範囲で続けていく。

その姿勢はとても現実的で、そして温かいものでした。

6. 佐竹さんが描く“未来”

最後に、今後の展望を伺うとこんな言葉が返ってきました。

「妊婦さんも赤ちゃんも、子育て中の人も、困った時にふらっと立ち寄れる助産院がつくれたら。」

ただ食事を提供するだけでなく、そこで出会ったママ同士がつながり、悩みを話せて、安心を分け合える場所。

「困ったとき、ここがあるから大丈夫」そんな風に思える場所を目指したいと語られました。

地域に根ざした、小さな“居場所”の積み重ねが、未来の子育て文化そのものを変えていく。そう感じられる力強いビジョンでした。

▶ 松山かなの感想

バンビの話を聞いていると、“地域にはママを応援したい人がこんなにもいる”ということが胸に迫ってきます。

私自身、子育てをする中で「助けがほしいけれど言えない」そんな時期がたくさんありました。

しかし、手を伸ばせば、必ずどこかに誰かが待っていてくれた——そんな経験が、いまの私を支えています。

赤ちゃん食堂バンビは、まさにその“誰かの手”の形をしているような場所。地域のやさしさが、静かに、でも確実に広がっていることがとても嬉しく感じられました。

おわりに

全3部作を通して、赤ちゃん食堂バンビが「食堂」以上の意味を持つことが見えてきました。

ママの心を休める場所

赤ちゃんが“そのまま”でいられる時間

地域が自然と支え合う循環

そして、未来につながる小さな灯り

次は、開催後に写真とともにお届けする第4部。「初開催レポート」として、現場の空気や赤ちゃんの表情、ママの声をありのままにお伝えします。

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