三重県でインフルエンザが急拡大|学級閉鎖の基準と仕組みをわかりやすく解説

三重県でインフルエンザが急拡大
学級閉鎖の基準と仕組みをわかりやすく解説

文:松山かな(看護師/すずこれ編集長)

📌 この記事のポイント

  • 三重県で今週だけで「50クラス」が学級閉鎖。鈴鹿市でも複数の小学校が対象に
  • 学級閉鎖は“感覚的判断”ではなく、公的なガイドライン・健康情報をもとに決定される
  • 仕組み・目的・法律的な背景、そして現場の課題を客観的に整理

🏫 いま三重県で何が起きている?

三重県の最新発表(第33報)では、2025年11月10日~16日の1週間で50クラスが学級閉鎖となりました。

  • 今シーズンの学級閉鎖:102件
  • 学年閉鎖:77件
  • 患者数:4,515人
  • インフルエンザ確定:2,234人

鈴鹿市では、一ノ宮小学校(2・5・6年)が学級閉鎖となるなど、市内小学校でも流行の波が確認されています。

① 学級閉鎖はどう決まる?

■ 基本的な目安

全国的によく使われる判断基準は、 同じ学級で10〜20%程度の児童がインフルエンザで欠席した場合です。

ただしこれはあくまで「目安」で、学校ごとの状況に応じて判断されます。

■ 判断の流れ

最終的な決定は、

  • 学校長
  • 保健所
  • 教育委員会

が健康情報を共有しながら総合的に行います。

■ 判断材料の例

  • インフルエンザ様症状での欠席者数
  • 急激な増加があるか
  • 隣の学級・学年での発生状況
  • 学級規模や児童の体調リスク
  • 教室の換気・生活動線などの環境

② 何のために学級閉鎖を行うのか?

  • 感染拡大の予防:学校は近距離での接触が多く、広がりやすい環境
  • 重症化リスクのある児童の保護
  • 教職員の欠員による学校運営の混乱防止
  • 家庭や地域への二次感染を抑える

③ 法律的にはどのように扱われている?

「学級閉鎖」という言葉自体を直接規定した法律はありません。 複数の制度の組み合わせで運用されています。

  • 学校保健安全法:出席停止の基準を規定
  • 学校保健安全法施行規則:学校長の健康管理責任
  • 感染症法:保健所が学校に助言できる枠組み
  • 文科省ガイドライン:閉鎖判断の目安を提示

まとめると、「法的枠組みの中で学校長が総合判断する仕組み」となっています。

④ 現場で起きている課題

■ 共働き家庭の負担

  • 急な閉鎖により仕事を休めないケースが増加
  • 預け先の確保が難しい家庭も多い

■ 学習機会の確保

  • オンライン教材やタブレット準備に学校ごとの差がある
  • 家庭のネット環境の格差も影響

■ 教職員の負担

  • 欠席対応・家庭連絡の増加
  • 閉鎖中の学習フォロー準備
  • 他学級は通常運営のため業務量はむしろ増える傾向

■ 情報の伝わり方

  • 「なぜ閉鎖になる/ならないのか」が家庭に伝わりにくい
  • 判断基準の説明が十分でないケースも

【まとめ】

三重県では現在、子どもを中心にインフルエンザが広がり、学級閉鎖が増加しています。 学級閉鎖は、感染状況・学校環境・児童の健康状態などを総合して決められ、 子どもと地域を守るための重要な対策です。

一方で、家庭・学校・社会それぞれに課題もあり、 情報共有のあり方や負担軽減の仕組みづくりが今後のポイントになりそうです。

▶ 松山かなのひと言:
生活者として、そして看護師として、正しい情報が届くことで不安が少しでも減ると感じています。今後もこうした情報をわかりやすく届けていきたいです。

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