結婚式場がまちの居場所に|HYGGELIG(ヒュゲリ)特集【第1部/全3部】鈴鹿のカフェ転換ストーリー

すずこれ取材|HYGGELIG(ヒュゲリ)

結婚式場が、まちの居場所になるまで。

「予約しないと入れない場所」から、「ふらっと来られる場所」へ。三重平安閣グループが挑んだ“転換”の背景をたどります。

📌この記事の3つのポイント

  • なぜ“三重平安閣”の名前をあえて前面に出さなかったのか
  • 結婚式場を「まちの接点」に変えるという挑戦
  • “絆クション”という新しいつながりの考え方

「ここ、無くなったのかなぁと思っていました」

そう語るのは、三重平安閣でHYGGELIG(ヒュゲリ)の立ち上げを担った
店長:三輪 秀樹(みわ ひでき)さん。

取材中、少し苦笑いをしながら教えてくれました。

「“無くなったと思ってた”って、実はよく言われるんです」

鈴鹿で長く親しまれてきた三重平安閣。
結婚式という、人生の節目を支えてきた場所です。

その建物が姿を変え、クロワッサンが並ぶカフェになった。
だからこそ、多くの方が「結婚式場はもうやっていない」と感じたのかもしれません。

けれど実際は、チャペルも残り、結婚式も受け付けています。
ただし、以前のような大規模スタイルではなく、
少人数で、より身近な形で。

あえて、名前を出さなかった理由

HYGGELIG(ヒュゲリ)立ち上げ当初、
実は「三重平安閣」の名前をあえて強く出さなかったそうです。

理由はひとつ。
“まずは気軽に入ってもらうこと”。

三重平安閣というブランドは、鈴鹿では大きな安心感があります。
一方で、
「何かの用事がないと入れない場所」
というイメージもあった。

予約をして、特別な日だけ訪れる場所。
それを、日常の延長線上に置きたかった。

  • ふらっと立ち寄れる
  • 予約なしでも入れる
  • コーヒー1杯でも歓迎される

その“ハードルを下げる”挑戦が、
HYGGELIG(ヒュゲリ)の出発点でした。

結婚式の形は、変わった

コロナ禍を経て、結婚式の形は大きく変わりました。

100名以上の規模の披露宴は減り、
「本当に親しい人だけで」というニーズが増えています。

HYGGELIG(ヒュゲリ)では、
「気軽な感じでやりたい」
という声が多いそうです。

豪華さよりも距離の近さ。
形式よりも空気感。

小さくなったからこそ、
一人ひとりの顔が見える結婚式が生まれていると感じました。

“絆クション”という考え方

三輪さんが何度も口にされた言葉があります。
「絆クション」。

お客様との会話から、つながりを広げていくという意味の造語です。

かつては営業担当が外に出て会員を増やす時代。
けれど今は、ここで生まれたつながりが、次のつながりを生む。

  • 保育園関係者の集まり
  • 地域団体の食事会
  • そこからまた別の問い合わせへ。

“獲得”ではなく、“循環”。
この発想の転換が、
HYGGELIG(ヒュゲリ)という場所の根底にあります。

90分、ランチ時間をゆっくりとくつろいで欲しい

「回転率は、あまり追っていません」

三輪さんはそう話します。

HYGGELIG(ヒュゲリ)の語源は、
デンマーク語の「ヒュッゲ」。
居心地がいい、くつろげるという意味です。

だからこそ、
「90分、ランチ時間をゆっくりとくつろいで欲しい」

モーニングからランチへ。
そのまま長く過ごしてもいい。

忙しい日常の中で、
少しだけ深呼吸できる時間を。

看護師として日々、
心と体の余白の大切さを感じている私にとっても、
この言葉は強く響きました。

結婚式場が、まちの居場所になる

鈴鹿は、三重平安閣にとって特別な土地。
創業者ゆかりの地でもあり、三重平安閣の会員も多い地域です。

だからこそ、
この場所で新しい挑戦をする意味がある。

人生の節目だけでなく、
日常の中にも接点を。

結婚式場が、まちの居場所になる。

それは単なる業態転換ではなく、
企業としての思想の変化でもあるように感じました。

▶ 次回予告(第2部)

第2部では、コロナ禍から始まったクロワッサン開発の裏側へ。
1年以上の試作、パン工場にも断られたという層へのこだわり、そして「既製品を使わない」覚悟。
HYGGELIG(ヒュゲリ)の看板商品が生まれるまでの物語をお届けします。

👉 第2部はこちら

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👉 続きを読む(第2部へ)

松山かな
(看護師/すずこれ編集長)
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