【第3部|はるみ園特集】植物のある暮らしを鈴鹿に広めたい|続けるために変わる園芸店の10年後

すずこれ取材|はるみ園

「植物のある暮らしって、いいよね。を鈴鹿に広めたい」

鈴鹿の花・園芸文化への誇り。寄せ植え教室が生む小さな変化。そして、変わりながら続ける10年後のビジョンを、尚子さんの言葉から見つめます。

📌この記事の3つのポイント

  • 鈴鹿の花・園芸文化に感じる、はるみ園さんの誇り
  • 寄せ植え教室が生む、暮らしと気持ちの変化
  • 「続ける」ために、変わりながら進む10年後のビジョン

鈴鹿は、植物を育てる人が多いまち

鈴鹿についてどう感じているかを尋ねると、尚子さんは少し考えてから、こんなふうに話してくれました。

「植物の生産者が多いって、思いやりのある人が多いってことだと思うんです」

植木、花、観葉植物、多肉やサボテン。
鈴鹿には、分野も規模も違う生産者がたくさんいます。

主要道路の脇に季節の花が植えられていたり、
年に2回の植木祭りでまちが賑わったり。

「花や植物が、暮らしの中に自然にある」
それが、鈴鹿らしさなのかもしれません。

寄せ植え教室がつなぐ、楽しさの連鎖

はるみ園では、寄せ植え教室を長く続けてきました。
もともとはお母さんがされていたものを、今は尚子さんが引き継いでいます。

「ご近所さんに、寄せ植えを褒められました」

それをきっかけに、また別の花を育ててみたり、
ガーデニングを続けて楽しんだり。

「自分で作ったものを家に飾ると、どこに置こうかな、って考える時間も楽しいですよね」

花を通して、暮らしに小さな変化が生まれていきます。

「かわいい」「きれい」と思える余裕があれば

「忙しい中で、花は心の切り替えになる存在だと思います」

そして、少し印象的だった言葉がこちら。

「かわいい、きれい、って思える心の余裕があれば、まだ大丈夫」

落ち込んでいる時や、元気が出ない時。
何か大きなことをしなくても、ふと花を見て、深呼吸できる。
それだけで、少し前に進めることもあります。

課題も、正直に。

  • 「業者向けのお店に見える」と思われがちなこと
  • 主要道路沿いでも、“ついでに寄りにくい”立地
  • SNS発信がまだ十分にできていないこと

「25年以上やっているのに、“ここ、入っていいですか?”って聞かれることもあるんです」

それでも、だからこそ——。
どう伝えるか、どう知ってもらうかを、今も試行錯誤しています。

10年後も、ここで続けていたい

「正直、続けるだけでも大変だと思っています」

園芸店や生産者が減っていく現実。
親の代から受け継いだ形を、そのまま守るだけでは難しい時代。

「まずは、ここを続けること。その上で、植物文化が根付く取り組みをしていきたい」

寄せ植え教室。
地域の生産者とのつながり。
鈴鹿の植物を一つ取り入れる工夫。

「変わらないために、変わる」
そんな覚悟が、言葉の端々から伝わってきました。

最後に。植物を“ひとつ”足してみませんか

「花でもいいし、観葉植物でもいい。野菜だって、植物です。生活の中に、植物をひとつプラスしてほしい」

枯れてもいい。
うまくいかなくてもいい。

「また育てたらいいんです」

はるみ園が伝えてくれるのは、
“上手に育てること”よりも、
“一緒に育てていくこと”。

植物のある暮らしは、きっと、私たちの呼吸を少し深くしてくれます。

取材を終えて(編集長より)

花や植物の話でありながら、どこか「生き方」の話を聞いているような時間でした。
忙しい毎日の中で、ほんの少し立ち止まれる場所があること。
はるみ園は、そんな役割を、これからも鈴鹿で担い続けていくのだと思います。

松山かな
(看護師/すずこれ編集長)
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