【第2部|はるみ園特集】花が長持ちする理由は“土”にあった|品質を落とさない園芸店の覚悟

すずこれ取材|はるみ園

「花が長持ちする理由は、“土”にあった」

苗の力強さの裏にあるのは、見えない「土=土台」へのこだわり。品質を落とさない覚悟と、初心者が失敗しにくい選び方まで、尚子さんの言葉で辿ります。

📌この記事の3つのポイント

  • はるみ園がいちばん大切にしているのは「土=土台」
  • “手間を惜しまない”からこそ生まれる、花の持ちの違い
  • 初心者こそ知ってほしい、失敗しにくい花の選び方

すべての始まりは、「土」から

はるみ園で花を見ていると、まず感じるのは、苗そのものの力強さと、状態の良さです。
その理由を尋ねると、尚子さんは迷いなくこう言いました。

「土は土台。人の食べ物と一緒です」

はるみ園は、もともと花の生産者。
育てる側だからこそ、土の質が植物の一生を左右することを、身をもって知ってきました。

「土で、ほぼ全部変わると言ってもいいくらい」

それほどまでに、土は“育てる仕事”の核なのです。

品質は、落とさない。値上げしても。

近年は、土や肥料、水道代など、あらゆるものが値上がりしています。
その中で、多くの現場が「どこかで折り合いをつける」選択を迫られています。

それでも、はるみ園では——

「品質は落とせない」

と、はっきり言い切ります。

「もし質を落とすなら、それはもうホームセンターで買うのと変わらないですから」

厳しい言葉ですが、その裏には“ここで買う意味を失いたくない”という覚悟がありました。

なぜ、はるみ園の花は「長持ち」するのか

寄せ植え教室や来店客から、よく聞く言葉があります。

「花が、すごく長持ちしたよ」

その理由は、ひとつではありません。
たとえば、こんな積み重ね。

  • 土の質
  • 苗と苗の間をあける、余裕ある置き方
  • 枯れた葉をこまめに取る
  • 肥料の加減を見極める
  • 毎日の“ちょっとした手入れ”

「商品ではあるけれど、“育てている”という感覚があるんです」

大量に並べて、決まった時間に水をあげて終わり——。
そうではない、ひと手間が積み重なっています。

初心者さんへ。「まずは、気に入った植物を」

「何を選べばいいかわからなくて…」
そんな声に、尚子さんが必ず伝えるのは、とてもシンプルな言葉です。

「まずは、気に入った植物を手に取ってください」

上手に育てられるかどうかよりも、「好き」「かわいい」と思えること。
それが、植物と暮らす第一歩になります。

「枯らす天才」さんへ、安心してほしいこと

はるみ園には、こんな言葉をかけられるお客さんが多いそうです。

「私、植物を枯らす天才なんです…」

それに対する尚子さんの答えは、少し意外でした。

「植物はいずれ枯れます。安心してください。私も枯らします」

一年草は、季節が来れば枯れる。
多年草でも、環境が合わなければ弱ることもある。
それは失敗ではなく、自然なこと。

「だから、もう一回育ててみてほしい。育て方は、ちゃんとお伝えしますから」

ゆっくり見ていい、相談していい店

はるみ園の店内は、とても広く、開放的です。
それは意図してつくられた空間。

「自分のペースで、ゆっくり見てほしいんです」

声をかけてほしい人には、きちんと案内を。
静かに選びたい人には、そっと距離を。
“植物ファースト”であると同時に、“人にもやさしい”店づくりが、そこにありました。

▶ 次回予告(第3部)

第3部では、
・鈴鹿の花・園芸文化への想い
・寄せ植え教室が生む、暮らしの変化
・そして、はるみ園の10年後について

尚子さんの言葉を通して、「植物のある暮らし」が地域にもたらすものを見つめます。

松山かな
(看護師/すずこれ編集長)
鈴鹿のお役立ち情報

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