香りで選ばれる三重限定いちご「うた乃」|鈴鹿で広がる県オリジナル品種

鈴鹿の農業を知る

香りで選ばれるいちごへ。
三重オリジナル品種「うた乃」が鈴鹿で広がっています

―― 三重でしか育てられない新品種が、地域の誇りになるまで ――

📌この記事の3つのポイント

・三重県オリジナルいちご「うた乃」は“香り”が魅力の新品種
・鈴鹿市内で栽培農家と面積が拡大中
・温暖化時代に適応した栽培特性にも注目が集まっている

三重県だけで育てられる、特別ないちご

三重県農業研究所が開発した県オリジナル品種「うた乃」。
2024年に本格デビューし、三重県内の生産者のみが栽培できる特別な品種です。

形はきれいな円すい形。果肉は淡い赤色。
そして最大の特徴は、口に入れる前から感じるフローラルな香りです。

糖度が高く、フルーティーな味わい。
“甘い”だけではなく、「香りで記憶に残る」いちごとして注目されています。

鈴鹿市でも広がる栽培

鈴鹿市内でも「うた乃」を栽培する農家さんが増えています。

JA鈴鹿管内では、
2024年度は8人・約11アールだった栽培面積が、
2025年度は11人・約24.5アールへと拡大しました。

収量はやや少なめですが、

・病気に強く安定収穫が見込める
・単価が高くブランド価値を出しやすい
・三重県限定という希少性がある

こうした理由から、挑戦する生産者が増えているそうです。

種子で繁殖する、新しいタイプ

一般的ないちごは「ランナー(つる)」で増やします。
しかし「うた乃」は種子で繁殖する品種です。

そのため、つるを介した病害虫の持ち込みリスクを抑えやすいという特性があります。

さらに、温暖化の影響でいちごの収穫開始が遅れる傾向がある中、
うた乃は11月下旬から収穫できる早生タイプ。

気候変動への適応という視点からも、これからの農業を支える可能性を感じさせます。

市内でも購入できます

鈴鹿市内では、JA鈴鹿直売所「果菜彩」などで販売されています。

旬の時期に見かけたら、ぜひ香りから楽しんでみてください。

▶ 松山かなの感想

娘が初めて「うた乃」を食べたとき、
「なんか、いい匂いする!」と最初に言いました。

甘さより先に“香り”に気づいたことが、とても印象に残っています。

三重でしか作れないというブランド性。
病気に強く、これからの農業に適した特性。
そして、地域の農家さんが挑戦して育てているという物語。

こうした背景を知ることで、
一粒のいちごが、ただの果物ではなく「地域の誇り」に見えてきます。

うた乃は、鈴鹿の農業のこれからを感じさせる存在。
食べることを通じて、地域を好きになるきっかけが増えていくと嬉しいですね。

松山かな
(看護師/すずこれ編集長)
鈴鹿のお役立ち情報

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