【第4部】心温まるエピソードと未来の夢|ケンちゃんのぱん|すずこれ

【第4部】心温まるエピソードと未来の夢

📌この記事の3つのポイント
  • 運動会の「パン食い競争」に参加できた感動のエピソード
  • コミュニティの支え合いと、お店を育てる“お客様との関係”
  • いつか鈴鹿で実現したい「8大アレルゲン不使用のイベント」

はじめに

ケンちゃんのぱんさんの物語は、技術や努力だけで語れるものではありません。

その背景には、パンを通してつながる“人と人の関係”があります。

日々届けられるメッセージや写真、イベントでの子どもたちの笑顔——ひとつひとつが、このお店が地域にとってどんな存在なのかを物語っていました。

今回の第4部では、特に心に残ったエピソードと、これからの夢をご紹介します。

1. 涙があふれた「パン食い競争」のエピソード

あるお客様から届いた1通のDM。そこには、運動会の「パン食い競争」に参加するお子さんの写真が添えられていました。

アレルギーのあるお子さんにとって、食べ物が絡む競技は、参加そのものが難しいことがあります。

でもこの日は、学校の先生方の理解と協力、そしてケンちゃんのぱんさんの提供によって、初めて「みんなと同じ競技」に参加できたのだそうです。

その瞬間を見守った保護者の方は、涙が止まらなかったといいます。

このエピソードは、店主さんにとっても「一生忘れられない特別な出来事」。お店を続ける理由そのものになっていると話してくださいました。

2. アレルギー界隈のコミュニティという支え

店主さんによると、アレルギーを持つ家族同士のつながりはとても温かく、Instagramなどを通して自然にコミュニティが生まれているそうです。

  • 情報交換
  • 困りごとの共有
  • 新商品の感想
  • 学校や行事での工夫事例

同じ悩みや不安を抱えるからこそ、互いを励まし合い、支え合う文化があります。

ケンちゃんのぱんさんは、パン屋でありながら、このコミュニティの“心の拠りどころ”にもなっています。

3. イベント前日の徹夜。それでも楽しい理由

ケンちゃんのぱんさんでは、パンの多くが作り置きできません。イベントに出店するとなると、前日はほとんど徹夜で焼き続けることもあります。

それでも店主さんは、こう話します。

「マルシェに来てくれた子どもたちが、嬉しそうにパンを選んでくれる姿を見ると、疲れが全部ふっとんでしまうんです」

パンを手にした子どもたちの表情が、何よりのエネルギー源になっているのだと感じました。

4. 表記上のもどかしさと、誠実な姿勢

実は、材料調達の都合上、完全に「アレルギー対応」と表記することが難しい場合があります。

そのため、店主さんはいつも言葉を慎重に選び、誤解が生まれないよう細やかに発信しています。

不安を抱えるご家庭にとって、こうした誠実な姿勢は大きな安心につながります。

5. いつか実現したい。「8大アレルゲン不使用のイベント」

店主さんが話してくださった将来の夢——それは、「鈴鹿で、完全に8大アレルゲンを使わないイベントを開催すること」。

アレルギーを理由に、食べ物がある場所を避けたり、行事に参加できなかったりする人がいます。

そんな不安を持つことなく、誰でも心から楽しめる場所を作りたい。その未来を語る表情が、とてもまっすぐで印象的でした。

✏️ 編集長:松山加奈の感想(総まとめ)

今回の第4部で強く感じたのは、ケンちゃんのぱんさんが「パン屋さん」である前に、“誰かの味方”であるということです。

パン食い競争に参加できた子の写真、コミュニティのつながり、イベントでの子どもたちの笑顔——どれも「食を通して人生の選択肢を広げる力」を持っています。

そして、「8大アレルゲン不使用のイベントを鈴鹿で」という夢は、地域づくりの観点から見ても大きな可能性を感じました。

安心して参加できる行事があることは、家族にとって何よりの救いになります。

お話を伺いながら、ケンちゃんのぱんさんが届けているのは「安心」と「美味しさ」だけではなく、「自分も参加していいんだ」という肯定感なのだと思いました。

こんな優しい想いがある鈴鹿で暮らせることに、改めて誇りを感じています。

松山かな(看護師/すずこれ編集長)

鈴鹿のお役立ち情報

BLOG

PAGE TOP