【第3部】なぜパブリックコメントが大切?|食育の計画に「声を出す」意味をやさしく解説

【第3部】なぜパブリックコメントが大切なの?|食育の未来につながる「意見を出す」意味
🍚 すずこれ|食育シリーズ・第3部

なぜ、パブリックコメントが大切なの?

― 「意見を出すこと」が、食育の未来につながる理由 ―

📌この記事の3つのポイント
  • パブリックコメントは「専門家のためのもの」ではない
  • 食育のような分野こそ、生活者の声が欠かせない
  • 意見を出すこと自体が、地域づくりへの参加になる

はじめに

第1部では、日本・三重県・鈴鹿市の食育の現状を整理しました。

第2部では、三重県がこれまで取り組んできた食育と、これから目指そうとしている方向性を見てきました。

そして第3部では、「パブリックコメント」そのものの意味について、あらためて考えてみたいと思います。

パブリックコメントって、そもそも何?

パブリックコメントとは、行政が計画や制度を決める前に、県民や市民から広く意見を集める仕組みです。

今回募集されているのは、「第5次三重県食育推進計画(中間案)」に対する意見です。

ポイント:専門知識は不要。正解を書く必要もありません。賛成・疑問・違和感、どれでもOKです。

「難しそう」「ちゃんとした意見を書けない」と感じる方も多いかもしれませんが、実はとてもシンプルな制度です。

出した意見は、どう扱われるの?

「どうせ出しても、読まれないのでは?」そんな声を聞くこともあります。

でも、パブリックコメントで寄せられた意見は、次のように扱われます。

  • すべて整理されたうえで、計画策定の参考にされる
  • 後日、意見の概要と県の考え方が公表される
  • 個人名や住所が公表されることはない

一つひとつに個別回答はありませんが、「どんな意見があり、それをどう考えたか」は、きちんと形として残ります。

食育だからこそ、生活者の声が必要

食育は、机の上で完結する話ではありません。

  • 朝ごはんを用意する時間
  • 買い物に行く余裕
  • 子どもが食べてくれるかどうか
  • 仕事や介護との両立

こうした現実は、実際に暮らしている人でないと見えない部分です。

▶ 松山かなの感想:

計画書を読んでいると、「理想」と「現実」のあいだに、少し距離を感じることがあります。
その距離を埋めるのが、生活者の声だと思います。

「意見を出す=批判」ではない

パブリックコメントというと、「何か問題点を指摘しないといけない」と思われがちですが、そんなことはありません。

たとえば、こんな声も立派な意見です。

  • この方向性はいいと思う
  • こういう支援があると助かる
  • 現場では、こんな困りごとがある

応援の声や、素朴な疑問も含めて、計画をより現実に近づける材料になります。

意見を出すことは、参加すること

食育に限らず、行政の計画は「決まったあと」では変えにくいものです。だからこそ、決まる前の段階で声を出せる機会は、とても貴重です。

パブリックコメントは、投票よりも身近で、会議に出なくてもできて、自分のペースで参加できる「参加のかたち」でもあります。

▶ 松山かなの感想:

意見を出すこと自体が、「地域のことを自分ごととして考えている」という一歩だと感じています。

第3部のまとめ

食育は、「ちゃんと食べましょう」という話ではなく、ちゃんと食べられる社会をどう支えるかという話です。

その社会をつくるのは、行政だけでも、専門家だけでもありません。毎日を暮らしている、私たち一人ひとりの声が、計画を少しずつ現実に近づけていきます。

もし、計画を読んで「ここは気になるな」「こうだったらいいな」と感じたことがあれば、それはもう立派な意見です。

連載を通して

この3部連載が、食育を知るきっかけ、計画をのぞいてみるきっかけ、声を出してみるきっかけ――そのどれか一つになれば、うれしいです。

松山かな(看護師/すずこれ編集長)
※本記事は、県の計画資料の内容を参考に、生活者目線で整理したものです。

参考:第5次三重県食育推進計画(中間案)への意見募集(パブリックコメント)

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