赤ちゃん食堂バンビと、鈴鹿にひろがるやさしい循環|第2部 ママの“心の栄養”を守る場所

赤ちゃん食堂バンビと、鈴鹿にひろがるやさしい循環|第2部 ママの“心の栄養”を守る場所

第2部 ママの“心の栄養”を守る場所

—— 離乳食・食事・プログラムのこだわり

📌 この記事の3つのポイント
  • 赤ちゃんの離乳食は「食べなくてもOK」「遊んでてもOK」というやさしい哲学
  • ママが“あたたかいごはんをゆっくり食べられる”ための仕組み
  • 抱っこボランティアや地元のパン屋さんをはじめとした地域連携のあたたかさ

はじめに

子育てをしていると、「自分のごはんは後回し」、そんな日が続くことがあります。

どれだけ頑張っても、ゆっくり座って食べられない。
離乳食を用意しても、結局ほとんど食べてもらえない。

ママの“心の疲れ”は、食卓からも忍び寄るものだと、私自身も何度も感じてきました。
赤ちゃん食堂バンビは、そんな日常を少しでも軽くするために生まれた場所です。

Section 1 離乳食は「食べなくてもいい」

佐竹さんが何度も伝えてくれたのは、“離乳食に正解はない” ということでした。

赤ちゃん食堂バンビでは、

  • 食べなくてもOK
  • 好きなものだけでもOK
  • 遊んでいてもOK

という“ゆるやかなルール”が基本です。

「食べることだけに注目せず、その子の“やりたいように”で大丈夫なんです。」

離乳食の悩みは、どのママも一度は通る道。
頑張って作っても食べてくれない日があって、スプーンを嫌がる日があって、べちゃべちゃにして終わる日もある。

そんな“普通のこと”を責めなくていい場所。
それがバンビの考える離乳食の在り方です。

看護師としてだけでなく、母として心底「そうだよね」とうなずいてしまいました。

Section 2 ママの「心の栄養」を満たす時間

赤ちゃんが食事している間、ママたちは近くのスタッフに赤ちゃんを任せ、
“あたたかいごはんをゆっくり食べる”ことができます。

ごはんをあたたかいうちに食べられるだけで、心がふっとほどける瞬間がありますよね。
しかも周りには同じ子育て中のママがいて、気軽に話せる雰囲気が自然と生まれる。

佐竹さんはこう言いました。
「あたたかいごはんと、安心できる場所。それだけで、ママはだいぶ楽になります。」

私も、これまでの育児の中で何度も救われてきた言葉です。
食事は、栄養だけでなく「居場所」でもあるんですよね。

Section 3 地域で支える“抱っこボランティア”

赤ちゃん食堂バンビの大きな魅力のひとつが、
抱っこボランティアさんの存在です。

募集をかけると、なんと数時間で定員に達したそうです。
しかも多くが「自分の子育てが落ち着いたから、誰かの力になりたい」という40代の方々。

  • 「赤ちゃんを抱っこしたい」
  • 「ママの力になりたい」

そんな、やさしい気持ちで集まってくれる方がいることに胸が熱くなりました。

子育てって、孤独なようで、実はたくさんの支え手が近くにいることもあるんですよね。
その存在に気づくきっかけにもなる場所だと思います。

Section 4 食材は“地域の力”で

当日の離乳食やママの食事は、地域の方からの食材提供によって支えられています。

とくに印象的だったのが、
亀山市のパン屋さんが、参加者全員にパンのプレゼントカードを1年間分もつくってくれたこと。

心からの応援の気持ちが伝わってくる、あたたかい取り組みです。

地産地消の野菜や、手作りの食事。
「安心して食べられるもの」を届けたいという佐竹さんの想いに、多くの方が共感し、力を貸してくれています。

Section 5 妊婦さんも歓迎したい

バンビは赤ちゃんだけでなく、妊婦さんの参加も大歓迎です。

赤ちゃんに触れる機会が少なくなった今の時代。
妊娠中に「実際の赤ちゃん」を間近で見たり抱っこしたりできることは、とても貴重な体験です。

これから子育てが始まる方にとっても、安心材料になりますよね。

松山かなの感想

離乳食の悩みは、誰かと比べるほど苦しくなっていきます。
私も、毎日の献立に追われていた時期がありました。

赤ちゃん食堂バンビの「食べなくてもOK」という言葉は、
私自身の過去の肩の力がすっと抜けていくような感覚がしました。

そして、ママが自分のために“あたたかいごはん”を食べられる時間があること——
それは、ただの食事以上の意味を持つと思うのです。

ここでは、赤ちゃんもママも、ありのままでいられる。
そんな優しい場所が鈴鹿に生まれたことが、私はとても嬉しいです。

次回、第3部では「地域で子育てを支える仕組みと、赤ちゃん食堂バンビのこれから」について紹介します。
ボランティア・協力者・お寺とのご縁、そして未来への展望まで。佐竹さんの“これからの夢”に迫ります。

松山かな(看護師/すずこれ編集長)

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