🌳 第3部:ながさわ保育園に見る「継承と挑戦」 ― 地域とともに育つ保育

文:松山かな(看護師/すずこれ編集長)

📌 この記事の3つのポイント

  • 歴史を受け継ぎながら、時代に合わせて保育を進化させる姿勢
  • 「環境そのものが先生」という考え方に基づく園づくり
  • 地域との信頼関係を大切にした“開かれた保育園”のあり方

🌿 継ぐということ、変わるということ

ながさわ保育園の園長・中瀬弦偉先生は、 4代目として園を受け継いだ世代です。
「伝統を守ることと、変化を受け入れること。 どちらも欠かせないんです。」

長い歴史の中で育まれてきた理念を大切にしながら、 現代の子育て環境や地域社会の変化に合わせて、 新しい保育の形を模索し続けています。

中瀬園長は、かつて15年ほど園の外で働き、 さまざまな環境に身を置いてきた経験を持ちます。
「外の世界で学ぶことで、自分の“当たり前”を見つめ直せました。 鈴鹿に戻って感じたのは、人と人のつながりのあたたかさ。 地域の力が、子どもの育ちを支えているということでした。」

“外で学び、地元に還す”。 その経験が、いまの園づくりの根っこにあります。

☀️ 環境そのものが、子どもの先生

園舎の扉を開けると、木の香りとやわらかな光が迎えてくれます。 天然木の床や柱、呼吸する漆喰の壁――。

「本物の木に触れながら過ごすことで、 “空間”や“物”を通して子どもの感性が育ちます。 壁が呼吸し、空気を浄化してくれることも、 子どもたちの穏やかな時間につながるんです。」

ながさわ保育園の環境づくりは、単なる建物設計ではありません。 それは、“子どもの最善の利益を最優先にする”という 保育理念の延長にあります。

自然光の差し込む空間、木々のぬくもり、 心地よい風が通る園庭。 そのすべてが、子どもたちの先生です。

🍃 地域とともにある保育

ながさわ保育園の保育目標には、こう記されています。
「大人も子どももみんなが集える、心安らぐ“地域のオアシス”。」

保育園を“預かる場所”ではなく、 地域の人々が自然と集う“ひらかれた場所”に――。 そんな園づくりを、代々大切にしてきました。

給食の食材は、先代の時代から続く地元商店との信頼関係で支えられています。 野菜や魚、パン、肉など、それぞれのお店と長年のつながりがあり、 「顔の見える食」を守り続けています。

「地域の方々に支えられて、うちの給食があります。 お互いに理解し合い、安心して食材をお願いできる関係です。」

子どもたちは“地域の恵み”を食べて育ち、 大人たちはその姿に“地域の未来”を感じる。 そんな循環が、園の日常の中に息づいています。

🌸 変わらないものを、次の世代へ

ながさわ保育園が大切にしているのは、 “変わること”と“変わらないこと”の両立です。 社会の形や家庭の在り方が変わっても、 子どもたちにとって必要なもの―― それは「安心」と「信頼」に支えられた場所。

「どんな時代でも、子どもにとっての“居場所”を守ること。 それが、私たち大人の役割だと思っています。」

木のぬくもりの中で、笑い声が響く園舎。 世代を超えて受け継がれるやさしい空気。 ながさわ保育園は、 “伝統と挑戦”の間にある静かな情熱で、 これからも地域とともに歩み続けます。

文:松山かな(看護師/すずこれ編集長)
📍取材協力:ながさわ保育園(鈴鹿市長澤町)

(👉 第4部では、11月14日(金)開催の上映会「こっそり観てみよう こどもの姿」について紹介します)

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