💧これからの鈴鹿の水道を考える — 令和7年度 第2回「上下水道事業経営審議会」より

(文:すずこれ編集部)

📌この記事の3つのポイント

  • 鈴鹿市の水道施設を10年先まで見据えて整備する計画が議論されました。
  • 災害対策と老朽化への対応が大きなテーマ。
  • 将来の安定運営に向け、水道料金の見直しも検討が必要との方向性が示されました。

💡上下水道事業経営審議会って?

市の上下水道局が、専門家や市民委員などと一緒に「水道・下水道の経営の方向性」を話し合う会議です。今回(第2回)は令和7年8月19日に開催され、令和9年度から18年度までの10年間を対象とした次期経営戦略がテーマでした。

🏗️ 主な投資計画(令和9〜18年度)

対応する課題主な内容想定事業費
大規模災害への備え基幹管路の耐震化、送水場・配水池の耐震改修
老朽化への対応老朽管の更新や施設の統廃合
河田・広瀬・高岡など主要施設の更新平田水源の能力増強(約15.6億円)
平田送水場ポンプ増設(約9.6億円)
広瀬送水場更新または廃止検討(最大41.3億円)
高岡水管橋補強(約6億円)
約70億円規模

市では、耐震化率を送水場92%・基幹管路62%まで高める目標を掲げています。これは「地震などの災害時にもできる限り水を止めない」ための備えです。

📉 財源の見通しと課題

▪️ 水の使用量が減っている

人口減少や節水機器の普及で、水道料金収入は今後も減少する見込みです。

▪️ 借入金(企業債)の返済が重い

施設の更新費用などで企業債残高が増え、令和18年度には給水収益比で約635%まで上昇する見通しです。市では、325%以下を目標に抑える方針を立てています。

▪️ 資金残高がマイナスに

施設更新に伴う出費が増えるため、令和11年度以降は資金がマイナスになる見込み。令和13年度には「当年度純利益」も赤字に転じる予測です。

💬 審議会で出た主な意見

  • 会長から:「法定耐用年数(40年)は経理上の数字で、実際の管路寿命は60〜80年。実情に合わせた長期的な戦略が必要」
  • 委員から:「県水(外部供給水)の活用や統合など、コスト面での最適化も検討を」
  • 事務局:「高岡配水池など一部エリアでは県水だけでは足りず、自前の水源を補う必要がある」
  • 将来リスクの指摘:「想定外の災害が起きた場合、激甚災害指定でなければ国からの支援は得にくい」
  • 料金見直しについて:「やむを得ない事情を丁寧に説明すれば、市民の理解は得られるのでは」との意見も。

💬 今後の方向性

「経営健全化のための取組(統廃合・遊休資産の売却など)」を進めてもなお、赤字解消は難しいと報告されました。そのため、市民の安全な水供給を守るために必要な投資を確保しつつ、料金水準の見直し(改定)を検討する必要があるという結論が示されています。

次回(第3回)は、令和7年11月10日(月)に開催予定です。

🚰 まとめ

鈴鹿の水道は、老朽化した施設を守りながら、災害にも強い水道を目指す大きな転換期に入っています。水の使い方が変わる中で、「どう安定的に、持続可能に運営していくか」を考える段階にあります。今後の審議や料金改定の議論にも、注目していきたいところです。

📍問い合わせ先

鈴鹿市 上下水道局 経営企画課 経営グループ
☎️ 059-368-1663

※本記事は鈴鹿市公式発表および公開資料をもとに、客観情報を整理・紹介したものです。

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